エルサルバドル 国立図書館 24時間365日開館 (BINAES)

エルサルバドル

2024年8月17日 19:06

 昨年2023年11月に国立図書館、Biblioteca Nacional El Salvador: BINAES(ビナエス)がオープンしました。一年中空いていて、充実した本のラインナップはもちろん、漫画コーナーや、ゲームコーナーもありオシャレなカフェも併設しています。歴史的な建築物もあるサンサルバドルの中心にあることもあり、ちょっとした観光名所にもなっています。

中国のオフィスビルを彷彿させる ド派手な外観

 総面積約2万3,800平方メートルの7階建てで、中国からの5,400万ドル(約80億円)の資金援助を受けて建設されました。政府の発表ですと無償支援(no reembolsables)とのことで、中国側の完全な出費で建設されたことになります。

Presidente Bukele inauguró la nueva BINAES – Ministerio de CulturaLa edificación fue construida con fondos provenientes de la Rwww.cultura.gob.sv

 ド派手な外観で歴史ある建造物が多く残るこの地域の景観を壊しているなどの批判もありますが、本を気軽に読める環境が整いました。

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中国の資金援助で建てられたBINAES

スターウォーズ ハリポタ 星の王子様 特集コーナーを常設

1,2階は子供向けの階で本だけでなく知育玩具などもあり、子どもたちでいつもあふれています。3階より上は若者大人向けの本があり、スターウォーズやハリーポッターの特集コーナーがあります。

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2階はキッズコーナー 大統領夫人が幼児教育に力を入れていることもあり充実しています
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スターウォーズのコーナー フィギアもありファンにはたまらない

星の王子様の作者サンテグジュペリの妻は実はエルサルバドル人でした。そのため、エルサル人は星の王子様が大好きです。BINAESにも当然ながら特集コーナーがあります。先住民言語のナワ語版もあるのがいいですね。

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様々な言語で翻訳されている星の王子様 先住民族のナワ語版もあります

充実した漫画コーナー

漫画の所蔵も多く、スペイン語版、英語版の漫画が読めます。ナルト、ワンピースはもちろん日本の漫画が多数。すべて無料で、快適なソファで読めるのは夢のようです。読みやすくスペイン語や英語の勉強にもなりそうです。

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漫画コーナー(左)とハリーポッターコーナー(右)

マリオカートなどのゲームができる ゲームコーナー

 子ども向けの階と大人向けの階それぞれにゲームコーナーがあります。こちらは30分以上本を読むとゲームができるチケットをもらえるのでそれを見せてようやく遊ぶことができます。
 「勉強したらゲームやっていい」どこの国にもある考え方で面白いですね。

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マリオカートをやりました

 そもそも、どうやって30分読んだが判断するのかというと、本を読む前にカウンターで手続きをして、読み始めます。返すとき*にゲームをやりたいというと、読んだかのチェックが入るようです。

友人の話によると

「では、どんな本だったか説明してください」とスタッフが聞いてきます。
(えっ、そういう確かめ方なの笑)と思いながらも適当に内容を話すともらえるようです。
友達は実は読んでいなかったのですが、スタッフも全部の本の内容を把握しているわけではないので、なんとなく概要を伝えただけで合格したそうです。この辺のゆるさがエルサルの好きなところです。

*BINAESは館外持ち出しはできません。貸し出しは館内のみです。ちらっと読むのはカウンターを通さず読んでいる人も多数いるとのこと。

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ゲームができる引換券です

おしゃれなカフェとレストランを併設

一階にはおしゃれなカフェ、最上階にはBasilicoというイタリアレストランがあります。

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1階にあるBiblioteca Cafe

おわりに

BINAESの中は安全ですが、BINAESがあるセントロ地区は治安のよくない場所です。外務省の危険レベルではレベル2「不要不急の渡航は止めてください」の該当地区のため行く際は十分ご注意ください。Uberがエルサルバドルでは使えますので直行直帰として散策は控えたほうがよいでしょう。

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